不登校の当事者・保護者だからこそ伝えたい、居場所づくりへの思い

形の違う椅子が囲む丸い濃い色のテーブルに、マグカップと小さなノートが置かれた穏やかな部屋

ステイプレイス フーワリーの主催者は、自分自身と、その子どもの不登校を経験しています。また、元PTA会長であり、現在は青少年育成協議会の支部長も務めています。

この記事では、そうした立場を持つからこそ大切にしたい考え方を、お伝えします。個人的なエピソードではなく、フーワリーが居場所として大切にしている姿勢についてのお話です。

当事者であり、保護者でもあるということ

不登校を経験した当事者として。そして、子どもの不登校を経験した保護者として。その両方の立場を知っているからこそ、見えてくることがあります。

  • 本人は、自分の気持ちをうまく言葉にできないことがある
  • 保護者は、不安や罪悪感を抱えやすく、孤立しやすい
  • 「頑張れ」という言葉が、かえって重く響くことがある

だからこそ、私たちは「励ます」「指導する」よりも、まず受けとめることを大切にしています。子どもにも、保護者の方にも、「そのままでいい」と伝えられる場所でありたいと考えています。

不登校は、本人にとっても家族にとっても、答えの見えにくい時間です。そのなかで、同じ経験をした大人が近くにいることが、少しだけ心強く感じられることもあるかもしれません。

私たちは、子どもの不登校を「問題」として捉えるのではなく、その子がそのときに必要としている時間として受けとめたいと考えています。

学校や地域の立場も知っている

PTA会長や青少年育成協議会の活動を通して、学校や地域の側の事情にも触れてきました。先生方も、子どもたちのために力を尽くしておられます。

フーワリーは、学校や特定の団体を批判する場所ではありません。「学校か、居場所か」という二択ではなく、子どもが安心できる場所のひとつとして、学校・家庭・地域とつながる存在でありたいと考えています。

家庭、学校、地域は、子どもを思う気持ちは同じでも立場が違うため、うまく伝わりにくいことがあります。間に立って、お互いの事情をやわらかく共有できる存在になれたらと考えています。在籍校との連携(出席扱いの相談・書類準備の支援)も行っていますが、出席扱いは自動的に認められるものではなく、最終的な判断は在籍校となります。

フーワリーが大切にしている考え方

私たちの姿勢をまとめると、次のようになります。

  • 学校に戻すことを目的にしない
  • 基本は「安心・自分で選ぶ・評価しない」
  • 保護者の不安や罪悪感に寄り添う
  • 学びは「好き」から始める

こうした考え方は、特別な理論というよりも、当事者としての経験と、地域で子どもたちを見てきたなかで大切だと感じてきたことです。

「好き」から始まる学びも、そのひとつです。ゲームやパソコンのように心配されがちなものも、否定せずに受けとめ、その子の興味から次の一歩につなげる道を一緒に探します。決めるのは、いつも本人です。

地域の拠点として

フーワリーは、新しい事業所を開設し、地域の拠点となることを目指しています。子どもだけでなく、保護者の方、学校関係者、地域の大人の方々が、ゆるやかにつながれる場所にしていきたいと考えています。

保護者の方だけのご相談も受け付けています。「まだ子どもは動き出せていないけれど、話を聞いてほしい」という段階でも、かまいません。

地域に開かれた居場所として、少しずつ、ていねいに歩んでいきます。見学やご相談については、お気軽にお問い合わせください。

まとめ

不登校は、本人にも、家族にも、周りの大人にも、迷いの多い時間です。その時間に、そっと寄り添える場所が、地域にひとつでも増えたらと願っています。

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一人ひとりの「いるだけでいい」を守ることが、私たちの願いです。見学やご相談など、気になることがあれば、いつでもお声がけください。