
学校に行きにくいお子さんが、一日中ゲームをしていたり、パソコンやマンガに夢中になっていたりすると、「このままでいいのかな」「ゲームのせいで行けなくなったのでは」と、心配になる保護者の方もいると思います。
この記事では、ゲームやパソコン、マンガといった「好き」を、どう受けとめるかについて考えてみます。結論を押しつけるのではなく、ひとつの見方として読んでいただければ幸いです。
「ゲームばかり」と心配になったとき
お子さんの様子を見ていて、「ゲームばかりしている」と感じるのは、とても自然なことです。将来への不安や、生活リズムへの心配が重なれば、なおさらでしょう。
ただ、不登校とゲームの関係は、「ゲームが原因」と単純に決めつけられるものではありません。しんどい気持ちから一時的に離れたくて、ゲームに向かっている子もいます。ゲームが、気持ちを守るための時間になっていることもあるのです。
だからこそ、まずは「悪者」と決めつけず、お子さんにとってその時間がどんな意味を持っているのか、少し見守ってみることも大切だと私たちは考えています。
また、「好きなことばかりしていて、将来が心配」という気持ちは、お子さんを大切に思っているからこそ生まれるものです。心配になる自分を責める必要はありません。
「好き」の中にあるもの
夢中になれることのなかには、実はいろいろな力が隠れていることがあります。
- 攻略法を考える工夫や、粘り強く取り組む力
- 仲間と協力したり、やりとりしたりする経験
- わからないことを自分で調べて知っていく姿勢
- 物語や絵、音楽などから受け取る感性
もちろん、すべての子に当てはまるわけではありません。それでも、「好き」という気持ちは、その子が持っているエネルギーの表れです。そのエネルギーを否定されず認めてもらえることは、子どもにとって大きな安心につながります。
「好き」を通して、自分は何が得意で、何が楽しいのかを知っていくことは、自分らしさを見つけていく大切な過程でもあります。
否定せず、関心を向けてみる
「やめなさい」と取り上げる前に、一度、関心を向けてみるのもひとつの方法です。
- 「それ、どんなところが面白いの?」と聞いてみる
- 少しだけ画面をのぞいて、一緒に見てみる
- 時間や使い方のルールは、頭ごなしでなく、話し合って決める
一方で、生活への影響が大きく、心配が強まる場合は、一人で抱え込まず、学校や相談できる場所に話してみることも大切です。
お子さんが「好き」を話してくれたときは、評価やアドバイスをせず、「そうなんだ」と聞くだけでも十分です。自分の「好き」を受けとめてもらえた経験は、安心して話せる関係づくりの土台になります。
「好き」から始まる学びへ
フーワリーでは、「好き」から始まる学びを大切にしています。ゲームやパソコンなどの「好き」を、頭ごなしに否定せず受けとめ、その子の興味から、次の一歩につなげていく道を、本人と一緒に探します。
なお、フーワリーでのスマートフォンやパソコンの使い方は、保護者の方と相談して決めています。ゲーム機の持ち込みは、原則としてご遠慮いただいています。
学ぶことは、教科書や机の上だけにあるのではありません。「やってみたい」「知りたい」という気持ちが動いたとき、それはもう学びの入り口です。その気持ちを、そっと見守れる居場所でありたいと思っています。
決めるのは、いつも本人です。急がず、そのペースで進めていければと考えています。
たとえば、ゲームが好きなら、その仕組みやキャラクターの世界観に興味が広がるかもしれません。パソコンが好きなら、使い方を調べたり、何かをつくってみたくなったりするかもしれません。そうした気持ちの動きを、私たちは大切に見守ります。
まとめ
ゲームやパソコン、マンガは、必ずしも「悪者」ではありません。お子さんの「好き」を、まずは受けとめてみませんか。
ほかの記事やSNSも、よければのぞいてみてください。
一人ひとりの「好き」は、その子だけの宝物です。その宝物を、安心して広げていける場所が、地域にあればと願っています。
