
不登校のお子さんの居場所を探していると、「どんな場所を選べばいいのだろう」「通ってみて合わなかったらどうしよう」と、不安になることがあるかもしれません。
居場所には、フリースクール、教育支援センター、地域の集まりなど、さまざまな形があります。この記事では、フーワリーが大切にしている3つの条件(安心・自分で選べる・評価されない)を通して、居場所に必要なものを考えてみます。
条件1:安心して、ただ「いる」ことができる
安心とは、危険がないことだけを指すのではありません。「ここでは何も頑張らなくていい」「自分のままでいていい」と感じられる空気のことです。
学校に行きにくさを感じているとき、子どもは周りの視線や期待にとても敏感になっていることがあります。そのため、迎える側が「どうして来られなかったの」「次はいつ来る?」と急がせないことも大切です。
誰かと話さなくてもいい、同じ空間にいるだけでいい。そんな時間が許されていることが、安心の入り口になります。
安心は、場所の広さや設備だけで決まるものでもありません。そこにいる大人がどんな表情で迎えてくれるか、急かされないか、といった小さなことの積み重ねで感じ取られていきます。初めての場所に緊張するのは自然なことなので、最初は短い時間だけ過ごしてみる、という入り方もあります。
条件2:過ごし方を、自分で選べる
居場所のなかで「今日はこれをしましょう」と決められてしまうと、学校と同じように感じてしんどくなる子もいます。自分で選べることは、自分の気持ちを取り戻すことにつながります。
- 本を読む
- 自習をする
- 自分で作ったゲームやパソコンを楽しむ
- 誰かとおしゃべりをする
- 昼寝をする
- 何もしない
フーワリーでは、こうした過ごし方を本人が選びます。選ばない、という選択もあります。その日の気持ちを大切にできることが、次の「やってみたい」の芽になることもあります。
「選べる」ためには、選択肢が用意されていることも大切です。本、机、ソファ、パソコン、人との会話。どれを選んでも、選ばなくても、その場にいることが認められている。そんな環境が、自分で選ぶ力を少しずつ育てていくと私たちは考えています。
条件3:評価されない
点数や出席日数、できたかどうか。学校では当たり前の「評価」から、少し離れられる場所があってもいいと、私たちは考えています。
評価されない、というのは、見てもらえないということではありません。良い悪いで判断されず、そのままを受けとめてもらえるということです。励ましすぎる言葉や、指導のような言い方も、ときに子どもにとっては重たく感じられることがあります。
大人が「教える人」「評価する人」ではなく、一緒に過ごす人でいられるかどうか。居場所の雰囲気は、そこで決まっていくように感じます。
また、評価されないことは、「何も期待されない」という寂しさとは違います。ただ、その子が今日そこにいることを、そのまま受けとめる。それだけで、少しずつ肩の力が抜けていく子もいます。
居場所を探すときに、見ておきたいポイント
この3つの条件のほかに、次のような点も目安になります。
- 本人のペースを尊重してくれるか
- 保護者だけの相談にも対応しているか
- 在籍校との連携について相談できるか
- 見学のとき、本人が無理なくいられる雰囲気か
もちろん、どの居場所が合うかは一人ひとり違います。いくつか見てみて、本人が「ここなら大丈夫かも」と思えるところを選んでよいと思います。合わなければ、離れてもかまいません。
見学の際は、本人が一緒に行くことが難しければ、まず保護者の方だけで話を聞きに行く、という方法もあります。本人の気持ちが整うまで、無理に連れて行かなくて大丈夫です。
まとめ
安心、自分で選べる、評価されない。この3つは、特別なことではなく、誰にとっても大切なことかもしれません。
居場所探しの参考になれば幸いです。ほかの記事やSNSも、よければのぞいてみてください。
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