
お子さんが学校に行きにくくなったとき、「学校に通い続けるか、フリースクールや居場所に移るか」と、二つの道のどちらかを選ばなければならないように感じてしまう保護者の方もいると思います。
情報を集めるほど迷いが深まり、「どちらが正しいのだろう」と、答えの出ない夜を過ごすこともあると思います。この記事では、どちらかを選ぶのではなく、「つながる」という考え方についてお伝えします。
「どちらか」を選ばなくていい
学校か、居場所か。そう考えると、片方を選んだら、もう片方は手放さなければならないように感じます。でも、必ずしもそうとは限りません。
学校との関係を保ちながら、安心して過ごせる別の居場所を持つ。そんな「つながる」という選択肢もあります。フーワリーも、学校に戻すことを目的にしていませんが、学校と対立する場所でもありません。
大切なのは、お子さん本人が「ここなら大丈夫かもしれない」と感じられる場所が、ひとつでも増えることです。その場所が学校であっても、居場所であっても、あるいは両方であっても、本人にとって安心できることが第一だと考えています。
「どちらにも決めきれない」という状態も、実は自然なことです。決めるために焦るより、情報を集めながら、お子さんの様子を見守る時間があっても構いません。
学校と居場所、それぞれの良さ
学校も居場所も、それぞれに良さがあります。どちらかが優れているという話ではありません。
- 学校:同世代との出会いや、さまざまな学びの機会がある
- 居場所:自分のペースで、安心して過ごすことができる
- 家庭:いちばん気をゆるめられる、基本の拠点になる
今のお子さんにとって、何がいちばん必要なのかは、そのときどきで変わっていきます。ある時期は居場所での安心が必要で、別の時期には学校との関わりを少しずつ試してみたくなることもあるかもしれません。
お子さんにとっての「ちょうどいい場所」は、年齢や気持ち、その日の状態によっても変わります。変わっていくこと自体が、悪いことではありません。
在籍校とのつながりを保つために
居場所を利用するときにも、在籍校とのつながりを保っておくことは、選択肢を広げることにもなります。
出席扱いのことが気になる場合は、フーワリーでも保護者の方だけでご相談いただけます。ただし、出席扱いは自動的に認められるものではなく、最終的な判断は在籍校となります。
- 在籍校の先生と、お子さんの様子を共有しておく
- 学校から配布物や連絡をもらう方法を話し合っておく
- 居場所での過ごし方を、学校に伝えるかどうか相談する
学校の先生方も、お子さんのことを思って、一緒に考えてくださる方がほとんどです。連絡を取ること自体がしんどいときは、保護者の方だけで話を進めても構いません。
居場所に通い始めたからといって、学校との縁が切れてしまうわけではありません。学校側にも、お子さんの様子や居場所での過ごし方を知ってもらうことで、お互いに安心できることがあります。
迷ったときの考え方
どう選べばよいか迷ったときは、次のような視点が参考になるかもしれません。
- 本人の気持ちを、まず聞いてみる(話したくなければ、無理に聞かない)
- 小さく試してみる(見学だけ、短い時間だけ)
- 合わなければ、別の方法に変えてもいい
一度選んだら、ずっとそのままでなければいけない、ということはありません。お子さんの状態に合わせて、柔軟に変えていけばよいのです。
特に、学校をどうするか、居場所をどうするかを、お子さんの前で保護者の方同士が言い争ってしまうと、本人の負担になることがあります。迷っている気持ちは、保護者の方だけで整理する時間も持ってみてください。
まとめ
学校か、居場所か。その二択に縛られず、本人が安心できる「つながり」を少しずつ広げていく。そんな考え方も、ひとつの選択肢です。
気になることがあれば、保護者の方だけでも、お気軽にご相談ください。

